人気ブログランキング | 話題のタグを見る

オーストラリア在住主婦翻訳者のボヤキです。


by NAATI_Translation
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

パートナービザ申請書類

オーストラリアのパートナー(ディファクト)ビザを申請するとき、2人の関係を証明する書類を翻訳して提出しなければならない。
共同名義の銀行口座、住民票、光熱費請求書など。
このような客観的な書類が不充分な場合は、当事者間の手紙,家族や友人からの関係を証明あるいは保証するような手紙の提出を求められる。
日本人妻となる女性のご両親からの手紙なんか、娘を心配する親心が表されていて、こっちまでもらい泣きしそうになるような素敵な手紙にも出会う。

最近、ある手紙をパートナービザ申請用書類としてを翻訳した。依頼主はオーストラリア人彼と事実婚にあると思われる日本人女性。見積もりの段階で、この内容ではダメだろうなと思ったが、私はNAATI認定翻訳者であるが移民エージェントではないので、顧客には何も言わなかった。案の定、同じ顧客から追加で、別の私信の翻訳以来を受けた。

初回の手紙の何が問題だったのか?手紙の内容はザックリ言えば、友人の近況であって当事者とオーストラリア人パートナーの関係についてはほぼ何の情報も入っていなかった。

「久しぶり〜元気?私も彼氏ができたよ〜。私もオーストラリアに行きたいな」とかは要らないのだ。
それよりも「何年何月にオーストラリア人彼/彼女を紹介してくれた。」(日付はかなり重要)とか「最後に2人と会ったのは何年何月だった」「オーストラリア人彼/彼女が申請者のことを愛していると思った」とか「みんなでどこそこに行って楽しかったね」など、2人が長年真剣に交際していることを裏付けるような内容が必要なのだ。
ビザ申請手続き一般に関して何の知識もない日本の友人や家族には、申請者がいわば「作文指導」すべき。

では、翻訳見積もりの段階で教えてあげればよかったのにと思われる方も’いるだろう。私もオーストラリアビザ申請の専門家でないのでアドバイスに責任は持てない。 経験上、この手紙は駄目だろうなというのは何となく分かるが、じゃこっちの書類(手紙)で大丈夫!ということが言えないのだ。白黒ハッキリ教えられないのなら何も言わない方がマシなのだ。結局のところ、書類の中身のチェックは人が手作業で行うわけなので、そのときその書類を処理した移民局のスタッフの判断に委ねられるのだ。

これからオーストラリアのパートナービザを申請される方の参考になれば幸いである。
パートナービザ申請用書類の翻訳をご希望の場合はLine ID naati_japanese
翻訳業の詳細はこちらより
NAATI認定翻訳サービス

by NAATI_Translation | 2018-08-08 15:38 | 国際結婚