留学か日本で資格試験をうけるか?
2015年 12月 06日
NAATIの認定を受けるためには、コースを修了して最終試験に合格するか、個人で勉強して試験を受けるかの2択です。それぞれ長所・短所があります。そもそも本当にNAATIの資格が必要なのか?NAATIの資格があれば就職に有利なのか?永住権申請に有利なのかという問題はまた今度書くとして、留学か一発試験か?
それぞれの長所・短所を挙げてみました。
留学
長所:留学中はじっくりと時間をかけて勉強できる。コース内の担当教官が卒業試験を兼ねたNAATI認定試験の採点を行うので、傾向と対策をたてやすい。
短所:費用がかかる。コースを卒業できても、NAATI認定試験に受かるどうかは分からない。留学したのに資格無しで帰国するリスクも有り。
オンデマンド受験
長所:日本にいながら自分のペースで勉強できる。
短所:試験が頻繁に行われない。傾向を読み、対策をねることが難しい。
NAATI認定コース留学についてもう少し詳しく述べます。検討中の方は参考にしてください。
コース修了後に認定されるNAATIの資格は同じなのに、コースの期間・学位レベル・費用にかなり差がある。
専門学校コースから修士課程まで。当然修士コースは卒業すればMasterが授与されます。修士ですから卒業論文(Thesis)が必須で、期間は1.5から2年。その分費用もTAFEと呼ばれる専門学校と比べるとかなり高いです。これだけコースの内容と質が異なるのに、NAATI認定レベルは同じです。例えばメルボルンにあるRMITのTAFEのコースであれば、半年で翻訳か通訳の認定を受けることができます。ただ、このコース以前は卒業試験がNAATI認定試験もかねており、NAATIの合格レベルである75%を取らなければ卒業も資格も取れなかったのが、卒業は50%でもできるがNAATI認定は75%以上というややこしいことになっています。NAATIという資格が日本であまり知名度がないことを考えれば、大学院のNAATIコースに留学すれば、NAATIの資格に加えて修士課程修了というハクがつきますね。逆にNAATIの資格だけを取得したい場合は、TAFEコースが手早くまた留学にかかる諸費用も安くなりますね。